絵を描くことは 旅に似ている。

私の網膜や聴覚から入ってきた感覚は、
脳味噌に移動して、思考の渦に身を任せ
手の神経を伝って、形や色となってキャンバスの上に流れ着く。
私を巡る長い長い旅なのだ。

絵を見ることも 旅に似ている。

絵を見たあなたは色や形から感覚を呼び起こしたり、感情が渦巻いてきたり、
その絵の世界に飛び込んで想像してみたり。

作者の見えている世界を追体験してみたり、
自分の解釈で捉え直してみたり、
絵を見ているあなたが、あなた自身の想像力に乗って思考を巡らせてみる。
それもまた旅のようである。


絵はいつでも別世界に連れて行ってくれる。


私の絵は、描いた私の旅路の記録であり、
同時に、鑑賞者であるあなたが思考の旅に出発できる切符のような、
どこか余白ある存在でありたい。